ディーゼルか?ガソリンか?

夜前

CX-5のエンジンラインナップには、ディーゼル(SKYACTIV-D 2.2)と、ガソリン(SKYACTIV-G 2.5 / SKYACTIV-G 2.0)があります。
(詳しくは、SKYACTIV TECHNOLOGYをご参照ください)

国内販売では、7~8割がディーゼルモデルのXD(クロスディー)が売れ、CX-5=ディーゼルモデル と認識されている傾向があります。
では、ディーゼルモデルの魅力はどこにあるのでしょうか。そんな動画をご紹介しましょう。

わずか2,000rpmで発生する42.8kgf・mという、一般的なNAの2,000ccガソリンエンジンの2倍以上の太いトルクが最大の魅力です。2,000回転と言えば、わずかにアクセルを踏めば容易に達する常用回転域ですので、高回転を保つようなドライビングをするまでもなく、容易にパワフルさを引き出すことができるのです。尚且つ、ガソリンモデルよりも低燃費で燃料の軽油の値段が安いですからランニングコストは高価なハイブリッドのSUVにもひけを取らないでしょう。
ディーゼルエンジンで懸念される騒音面でも、対策が進んでおり、デーゼルとしてはとても静かなレベルにあります。
こう考えると、まさに魔法のエンジンのように思われる仕上がりです。

ただ、それでも欠点はあります。それは、いわゆる ”ちょい乗りがほとんど” の使い方を苦手とすることです。CX-5では、エンジン内部で発生する煤を排出しないように収集しているのです。その煤を時々高温で燃焼させないと煤が詰まってしまうため、故障や不調の原因になることがあるのですが、”ちょい乗り”ばかりであるとエンジンが温まらないために、煤を燃焼させることができないのです。少なくとも、週に一度は20分以上走るように使う必要があるようです。

一方で、グローバル領域ではガソリンエンジン搭載車の方が売れているようです。そこで、ガソリンエンジン押しの動画をご紹介しましょう。

ディーゼルがいかに良くできてるとは言え、やはりガソリンエンジンの静粛性に分がある(高速領域では、回転数の低さによってディーゼルの方が静かという情報もあります)ようです。車全体の静粛性が上がったために、より静かなガソリンエンジン車に”良い車感”が強くなったのでしょう。
もう一つのガソリンエンジンのメリットとしては、軽さがあるようです。動画では20kgと言っていますが、それは片やAWD、片や2WDの比較であり、スペック表で調べると、同駆動方式であれば、2.5ℓカソリンエンジンモデルの方が70kg軽量です。つまり2.5ℓのガソリンモデルは鼻先が70kg軽いと思われます。そのために、不正な路面からの突き上げ感も感じにくくなり、前後の重量バランスがよくなることから、ハンドリングにも好印象が生じるのだと思います。

う~む、これも悩ましいですね。

SUVなんだから、多少ディーゼル音がしても良いだろうと考えれば、パワフル&エコなディーゼルは魅力的です。
しかし、同乗者の気持ちになってみると、静粛性が高く、乗り心地が良い方が良いに決まっています。前が軽いということは、ガソリンエンジンであれば、ワインディングのタイトコーナーでも、アンダーステア傾向が少なく、好ましいハンドリングを楽しむことができることが予想できます。

さて、どちらをとるか?。

とは言え、結局は同乗者を伴って試乗しないと結論には至らないでしょう。